著者
内藤 游
出版者
燃料協會出張所
雑誌
燃料協會誌
巻号頁・発行日
vol.3, no.20, pp.三三四-三三九, 1924

燃料の燃焼程度及び熱の利用率を的確に表示する機械の具備して居ないことは燃料研究上の大缺點である。之がため常時使用して差支ない測量機械が發明せらるゝ迄は燃料技師として非常に骨が折れることを覺悟せねばならない。尤も燃料の經濟は燃料を焚焼する點に於ての改良を必要とするが又石炭が工場に搬入されて火處に達する迄或は火處にて燃焼して廢氣となつて烟突を出づる迄の工程中工場の經濟に影響する事項の多い事を發見する。故に燃料經濟は焚焼にのみ窮局せしめずして工場經濟全體の上から考査することに依り著しき効果を収むろことが出來るのである。尚茲に工場經濟上大に注意を要する事柄は昨年工場衰退の時機に於て我邦の石炭需要が工場衰退の割に減少しない現象である。此等の點を考察する時は工場經濟上石炭の利用には缺點が多々あるのである。演者は此等の缺陷は容易に改良し且つ解決せらるべきを論じて工場主並に工場監督者の注意を喚起せんとするのである。

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こんな論文どうですか? 工場經濟より見たる石炭の利用(大正十三年四月六日大阪燃料講演大會に於ける講演)(大阪燃料講演大會講演録)(内藤 游),1924 https://t.co/GDmBGF2MlH 燃料の燃焼程度及び熱の利用率を的確に表示する機械…

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