著者
水野 邦夫
出版者
聖泉大学
雑誌
聖泉論叢 (ISSN:13434365)
巻号頁・発行日
no.11, pp.13-25, 2003

本研究では、対人場面において他者から好意的な感情を得るとき、代表的な性格特性のひとつである外向性(extroversion)がどのように寄与するかを、他の性格特性との関連において調べることを目的とした。97名の学生にアンケート調査を行い、各人の友人を1名想起させたうえで、その人物の性格特性の認知やその人物への諸感情などを評定させた。その結果、好意的な感惰と最も関連する性格特性は協調性(agreeableness)であり、外向性はこれらの性格特性要因を統制した場合、好意的感情の生起にほとんど関係しないことが明らかとなり、「外向性は好まれる性格である」とは見かけ上の認知に過ぎないことが示唆された。また、外向性をさまざまな側面から検討したところ、「友好的外向」という成分が協調性や好意的感情と関連を持つことが示され、これが見かけ上の認知を生む原因であることが考察された。

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水野邦夫(2003):対人場面における好意的感情と外向性の関連性について-外向性は「好ましい性格」か-、聖泉論叢、第11号、13-25 http://t.co/OE57jaNn81
水野邦夫(2003):対人場面における好意的感情と外向性の関連性について-外向性は「好ましい性格」か-、聖泉論叢、第11号、13-25 http://t.co/OE57jaNn81

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