著者
中園 篤典
出版者
広島修道大学
雑誌
広島修大論集. 人文編 (ISSN:03875873)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.139-150, 1998-09-30

尊敬の接辞「お」がどのような語に付くのかを観察すると,それが現在の賢しらな理性とは関係なく,歴史の結果としてそこにある伝統的感覚によって決定されることが分かる。従って,「古びたものは,その内包する威厳のために,人を動かす力を持っていると期待してよく,その威厳をもった部分ば,堂々としており,ある程度尊敬の念を抱かせる」という伝統的感覚を受け入れれば,「物に対する敬意」という我々にとってお馴染みの感覚を迷妄と排除せず,言語研究に取り入れることができる,と主張した。

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