- 著者
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藤田 富士男
- 出版者
- 埼玉短期大学
- 雑誌
- 学校法人佐藤栄学園埼玉短期大学研究紀要 (ISSN:13416006)
- 巻号頁・発行日
- vol.3, pp.A21-A28, 1994-03-20
黒瀬こまは、熊本女学校、福岡英和女学校を経て、一九〇五年一二月に青山女学院、英文専門科へ編入する。そこへ友人から渡米の誘いを受け、手続きのため帰省することになる。熊本には、援助者、木村萬作の甥である木村秀雄がアメリカから帰国していた。こまの恋慕の情は燃えあがり、周囲の反村を押して一緒になる。木村駒子と名のるようになり、彼女の眼は、日本社会、世界へと次第に拡がり始めていく。