著者
早田 武四郎
出版者
和歌山大学
雑誌
和歌山大学教育学部教育実践研究指導センター紀要 (ISSN:09182683)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.109-112, 1994-03-31

「英語の歌」と聞けば,楽しいイメージを持つ人は多い。中学校,高校,大学と続く英語学習の中で,英語の歌を教えてもらった経験のある人は,そう多くはないと思われる。筆者も教えてもらった記憶がない。教えてもらったら,さぞ楽しいだろうなと思ったことがある。そのような思いが,教師になってからの筆者に,英語の歌を授業に取り入れさせることになった。取り入れるといっても,年に1,2回であった。大学生を対象とするようになってから,1983年度,英語の歌をグループ・ワークの課題にしたことがあった。この時は,何もしない群と比べて有意差は現れなかった。8年後の1991年,英語の歌のテキストとテープ(歌詞の朗読,カラオケ付き,米国の女性歌手吹き込み)を受講生全員に購入させ,授業外に自習させた。そして後期の定期テストの前に英語の歌のテストを行った。本稿はこの時のデータによって英語の歌の効果を検討する。

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