著者
林 康子
出版者
愛知学院大学
雑誌
愛知学院大学論叢 商学研究 (ISSN:02858932)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.371-388, 2004-09

社会における会計の役割の増大とともに, 会計はめざましい発展を遂げている。しかし, 深化していく会計技術や理論を支えるに足る「会計思想」というものは, 依然として体系化されていない。というよりも, 会計に「思想」は要らないという風潮が支配的であるのが現状であろう。本稿は, 「会計」と「思想」は果たして無縁なのであろうかという問題意識から出発している。その答えを求めていく端緒として, 藤田教授の会計思想の形成の過程をパーソンズの著作とのかかわりを中心として, 総合的かつ歴史的にたどっていくものである。ひとつの会計思想が形成に至るまでの道程に, その答えは存在するはずである。

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