著者
林 康子
出版者
愛知学院大学
雑誌
愛知学院大学論叢 商学研究 (ISSN:02858932)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.371-388, 2004-09

社会における会計の役割の増大とともに, 会計はめざましい発展を遂げている。しかし, 深化していく会計技術や理論を支えるに足る「会計思想」というものは, 依然として体系化されていない。というよりも, 会計に「思想」は要らないという風潮が支配的であるのが現状であろう。本稿は, 「会計」と「思想」は果たして無縁なのであろうかという問題意識から出発している。その答えを求めていく端緒として, 藤田教授の会計思想の形成の過程をパーソンズの著作とのかかわりを中心として, 総合的かつ歴史的にたどっていくものである。ひとつの会計思想が形成に至るまでの道程に, その答えは存在するはずである。
著者
新井 亨
出版者
愛知学院大学
雑誌
愛知学院大学論叢 商学研究 (ISSN:02858932)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.67-81, 2005-12

本稿ではインターネット広告の定義を明らかにし,インターネット広告の分類を(1)パソコンかモバイルか,(2)プッシュ型かプル型かという視点から整理した。さらに,インターネット広告の媒体特性については,プッシュ型の広告は詳細なターゲティングが可能であり,プル型でもWeb広告からホームページに誘導することによって詳細な情報を掲載できるという長所を持つが,インターネット媒体の信頼性は低いと考えている。また,他の広告媒体との関係は,テレビCMとは視聴時間に競合関係があり,新聞・雑誌広告とは情報の信頼性や専門性において補完関係にあるのではないかと結論づけた。