- 著者
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久保 和華
- 出版者
- 宮崎公立大学
- 雑誌
- 宮崎公立大学人文学部紀要 (ISSN:13403613)
- 巻号頁・発行日
- vol.12, no.1, pp.91-97, 2005-03-22
現在日本の年金制度は賦課方式に近い財源方式を採用している.したがって少子高齢化の進展にともなって年金保険料,年金給付額が変化しその比率も変化するのは明らかである.しかし,公的年金制度の保険料負担と年金給付のバランスが世代によって大きく異なるとみなされている点により,現在の公的年金制度は世代間の不公平をもたらしていると指摘される.年金政策の中でも有効な選択肢であると考えられている支給開始年齢の引上げ政策が世代間格差へ与える影響を久保(2004)の一般化を通して考察する.