著者
下田 妙子
出版者
九州女子大学・九州女子短期大学
雑誌
九州女子大学紀要. 自然科学編 (ISSN:0916216X)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.15-23, 2000-09

アトピー性皮膚炎患者13名に対して低n-6PUFA食を約4ヶ月間施行した。その結果、食事療法後、摂取脂肪が有意(p<0.05)に減少し、その結果、脂肪酸も有意(p<0.05)に減少した。脂肪酸のうち、一価不飽和脂肪酸(MUFA)は有意(p<0.05)に減少し、多価不飽和脂肪酸(PUFA)は減少傾向を示した。食事中のPUFA,飽和脂肪酸(SFA)の摂取量およびn-6/n-3比は、有意ではないものの食事療法後低下した。食事療法を実施した患者に対して食事療法前後での血中脂肪酸値を比較すると、イコサペンタエン酸(20:5 n-3 EPA)、ドコサヘキサエン酸(22:6 n-3 DHA)は有意に上昇し、リノール酸(18:2 n-6 LA)は有意に低下した。その結果、血中n-6/n-3比およびAA/EPA比は治療後有意(p<0.001)に低下した。皮膚症状は個々の患者によって程度の差はあるものの改善効果が示された。以上の結果から、低n-6系列多価不飽和脂肪酸食による食事療法は皮膚症状や血液生化学的データを改善するものとして、今後、アトピー性皮膚炎患者の食事療法として有用であることが示唆された。

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【共有】アトピー性皮膚炎患者に対してω-6脂肪酸(主としてリノール酸)の含有量の低い食事を与えたところアトピーに改善効果が認められた。 ↓ つまり、リノール酸が原因の人がいる
【共有】アトピー性皮膚炎患者に対してω-6脂肪酸(主としてリノール酸)の含有量の低い食事を与えたところアトピーに改善効果が認められた。 ↓ つまり、リノール酸が原因の人がいる

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編集者: Diamboroid
2017-08-20 17:58:33 の編集で削除されたか、リンク先が変更された可能性があります。

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