著者
八板 昭仁 七森 浩司
出版者
九州女子大学・九州女子短期大学
雑誌
九州女子大学紀要. 自然科学編 (ISSN:0916216X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.1-9, 2005-02

バスケットボールのゲームでは、チームのボール保持によって攻撃と防御が交互にまたは連続的に行われる。このようなゲームにおける攻撃と防御の切り替えは、バスケットボールの特徴的なプレーということができるであろう。その中速攻は、防御から攻撃への早い局面転換や得点地域へ早くボールを進めてショットする特性を持っており、短時間に多くの得点が可能となる第1攻撃法といわれている。本研究は、バスケットボールのゲームにおける攻防の転換局面においてバックコートでボールを獲得したチームのボール獲得方法と攻撃形態の関係および、フロントコートへボールを進める時間と攻撃形態の関係について調査することとした。調査対象は、女子大学生の全国トップレベルのチームであり、全日本学生バスケットボール選手権の決勝リーグの6試合12チームとした。調査の結果、全攻撃数における速攻の割合は18.4%であり、ボール獲得方法別の速攻の割合は、スティール56.0%、リバウンド27.5%でありスティール、リバウンドにおいて速攻の出る割合が高かった。また、ボール獲得からボールがセンターラインを越えるまでの時間は、速攻の約60%が3秒未満であり、3秒未満でボールをフロントコートへ進めた時の速攻になる確率は、ボールをフロントコートへ3秒以上かかって進めたときの約4倍であった。速攻をスタートするチャンスは原則的には、ボールの保持が転換するごとにあり、その転換局面が不意であるほど効果的なチャンスになるが、リバウンドやその他の方法によるボールの獲得から、ファーストパスの距離や速さといった防御から攻撃への素早い局面転換が必要となり、ボール獲得から概ね3秒でボールがセンターラインを越えることがその目安になると考えられる。

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