- 著者
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中島 雅子
小田 尚子
別府 道子
- 出版者
- 東京家政学院大学
- 雑誌
- 東京家政学院大学紀要 (ISSN:02866277)
- 巻号頁・発行日
- no.23, pp.p19-20, 1983
自家製おにぎりに,E.coli及びS.aureusの二種の菌を人工汚染させ,竹皮又はラップフィルムに包装し,経時的に生菌数と食塩濃度を測定し,おにぎりの保存性に対する包装材の影響を実験した。1 20℃保存のおにぎりでは,竹皮とラップの包装材の相違による影響は,食塩濃度や,E.coli及びS.aureusの増殖に対して認められなかった。2 37℃保存のおにぎりでは,E.coliでは包装材の相違による影響はみとめられなかったが,S. aureusでは,竹皮包装は,食塩濃度もやや高くなり,菌の増殖もやや抑えられている。3 通常,常温保存をするおにぎりでは,包装材の相違,それによる食塩濃度のわずかな変化よりも,保存温度が保存性に大きな要因と思われるので,可能な限り低温に保存することがのぞましい。