著者
埴生 雅章
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.54, no.5, pp.48-53, 1991-03-30
被引用文献数
1

雪見の対象となる雪景としては,雪のある所とない所の相互関連により生じる『対比』が雪景操作の観点からも重要であり,その視点から,雪の絵で評価の高い『広重』の雪景画を対象とし,雪景における『対比』の効果的な表現手法を分析の上.その特質を考察した。その結果,積雪の大地や物を白く覆い,風景を統一する効果,物を部分的に覆い,風景に変化と統一を与える効果,統一された雪の領域の出現によって,雪に覆われない領域等との明瞭な対比関係が生ずる効果,および降雪の背景との色彩対比等により印象的に見える効果等が多用されている傾向が確認され,雪見対象の構成原則確立のための手掛りが得られた。

言及状況

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こんな論文どうですか? 雪景画の考察からみた雪見の対象となる風景の構成手法(平成3年度日本造園学会研究発表論文集(9))(埴生雅章),1991 http://id.CiNii.jp/TimUL

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