著者
浜田 章作
出版者
鳥取短期大学
雑誌
鳥取短期大学研究紀要 (ISSN:13463365)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.67-78, 2003-12-01

1900年に制定, 施行されたわが国の家族法は, 特異な家族国家イデオロギーと結びつき, 天皇制絶対主義による国民支配の法的装置の骨格をなした. 1945年の終戦を機に新たに制定された日本国憲法が, 個人の尊厳と男女の本質的平等を定めたため, これに反する家族法は全面改正を余儀なくされた. その後の法と社会のありようは, 憲法と家族法が目指した方向に進んでいるか, 疑わしい. 戦後家族法の出発点をあらためて確認する必要がある.

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