著者
亀崎 幸子 豊口 暁子
出版者
鳥取短期大学
雑誌
鳥取短期大学研究紀要 (ISSN:13463365)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.41-50, 2003-06-01

食材料費は給食の経費の中でも最も大きな部分を占めるものであり, より良い食材料を適正価格で適正量購入することは給食の経営上重要なことである. 今回, 新聞に掲載されている地元の青果物卸売市場である倉吉青果市場の玉ねぎの卸売相場を資料として卸売価格の年間変動と曜日別変動について検討した. 年間変動を月別に見ると, 卸売価格は4月が最も価格が高騰し, 5月から徐々に下降し, 7月に価格が最も安くなった. その後徐々に上昇し, 10月〜1月は高い値で推移した. 曜日別に見ると金曜日が価格が最も高く, 月曜日が価格が最も安くなることが示された.
著者
浜田 章作
出版者
鳥取短期大学
雑誌
鳥取短期大学研究紀要 (ISSN:13463365)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.93-109, 2004-12-01

明治民法の一部改正法として成立した戦後家族法の改正過程においては, 戦前来の論議を引き継いで,「家」制度を中心にさまざまな立場からの主張と論戦が交わされた.その歴史的, 理論的検討をとおして, 戦前との「連続性」を踏まえつつも, 法的にも社会的にも旧制度を廃棄して戦前との「断絶」の上に近代的, 民主主義的な家族関係と家族法を確立しようとする川島武宜らの立場こそ, 「戦後家族法の出発点」として確認すべき唯一の立場であることが明らかとなる.
著者
浅井 秀子
出版者
鳥取短期大学
雑誌
鳥取短期大学研究紀要 (ISSN:13463365)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.17-28, 2003-06-01

前報により, トオリニワの土間空間と比較的小さな坪庭が, 町屋の冷涼空間となっていることが明らかになった. 本報では, 比較的小さな坪庭における涼しさは, 床下の冷気が坪庭空間に積層化することに起因しており, 大きな中庭には見られないことが明らかとなった. しかしながら, 坪庭空間に滞留した冷気が, 隣接する内部空間にどのような冷涼効果を及ぼすかについては, 解明に至らなかった. また調査対象地区の居住者にアンケート調査を行った結果によれば, 調査対象を「坪庭あるいは中庭があり, トオリニワを使用している人」に絞ると, 夏に「暑いとは感じない人」が53%であった. その仕組みとしては, 庭と内部空間の関係やトオリニワなどの吹き抜け空間の設えが深く関わっていると考えられる.
著者
銭 剛
出版者
鳥取短期大学
雑誌
鳥取短期大学研究紀要 (ISSN:13463365)
巻号頁・発行日
no.47, pp.11-15, 2003

中華料理はアジアだけでなく, 世界で高く評価されている. 中国の食文化は, 数千年にわたる創造, 模索を通じて形成されたものであり, 長い歴史を持つ中国文化の一部である. 本文では, 中国の食文化に重点を置き, 日常生活の実例を取り上げながら, その文化的な背景などについて考察する.
著者
銭 剛
出版者
鳥取短期大学
雑誌
鳥取短期大学研究紀要 (ISSN:13463365)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.39-47, 2003-12-01

中国は茶樹を最も早く発見し, 利用した国であり, 茶の祖国とも言われている. 中国で発見された茶葉はアジアからヨーロッパへ, そして全世界へ広がっていた. 中国の茶文化は世界をめぐり歴史で果たした役割は大きいと言える. 本文は, 中国茶の歴史, 分類, 飲み方及び茶文化の普及と対外交流などを考察する.
著者
浜田 章作
出版者
鳥取短期大学
雑誌
鳥取短期大学研究紀要 (ISSN:13463365)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.67-78, 2003-12-01

1900年に制定, 施行されたわが国の家族法は, 特異な家族国家イデオロギーと結びつき, 天皇制絶対主義による国民支配の法的装置の骨格をなした. 1945年の終戦を機に新たに制定された日本国憲法が, 個人の尊厳と男女の本質的平等を定めたため, これに反する家族法は全面改正を余儀なくされた. その後の法と社会のありようは, 憲法と家族法が目指した方向に進んでいるか, 疑わしい. 戦後家族法の出発点をあらためて確認する必要がある.
著者
齊木 恭子
出版者
鳥取短期大学
雑誌
鳥取短期大学研究紀要 (ISSN:13463365)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.151-160, 2004-12-01

保育の場では, 絵本の読み聞かせ, 紙芝居, 手遊びなど, 児童文化財を活用した保育実技が必要とされ,実習生にも例外なくその実技が求められる. 初めての実習の場で保育実技がどのように展開されているのか, 実習後に提出された学生のレポートから, 実状を探った. 練習の成果が発揮できなかったとする報告から, 指導教員や同級生の目を意識した恥ずかしいという気持ち, 話術の即興性の未熟さ, 技術面への固執などが問題点として明らかになった.
著者
浅井 秀子
出版者
鳥取短期大学
雑誌
鳥取短期大学研究紀要 (ISSN:13463365)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.45-51, 2004-06-01

坪庭空間と連結している屋内空間の温熱環境を把握するために, 温度と気流の変動に焦点を絞り, 観測を行った結果を報告する. 坪庭内の気流の変化は, 上空を強い北風が吹いた時, その風圧によって, 床下内の冷気が坪庭下層に吸い出され, 庇の下部で空気のかくはん現象が起こると推測される. そして発生した冷気が, 風下側に吹き込むと考えられるが, 風上側との温度差がそれ程大きくないことから, 坪庭に発生した冷気を含まない風か, 室内に吹き込むまでに温度が上昇してしまったと考えられる.
著者
浜田 章作
出版者
鳥取短期大学
雑誌
鳥取短期大学研究紀要 (ISSN:13463365)
巻号頁・発行日
no.49, pp.31-43, 2004

戦後家族法は, 明治民法の改正として成立した. 改正過程においては, 戦前の「家」制度をそのまま維持しようとする反動的な立場, 旧制度に多少の修正を加えるだけで実質的にこれを維持する立場, 国民感情にも配慮しつつ旧勢力と妥協して改正の実現を図る立場, 法的にも社会的にも旧制度を廃棄して近代的な家族関係を樹立しようとする立場が, それぞれの論理を展開して相争った.その様相を概観する.
著者
河村 壮一郎
出版者
鳥取短期大学
雑誌
鳥取短期大学研究紀要 (ISSN:13463365)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.9-18, 2003-12-01
被引用文献数
1

携帯電話やインターネットの普及によりメールによるカウンセリングが定着しつつある. 鳥取短期大学でも2002年度よりメール相談を開始した. 本研究では学生のメール利用の状況, メール相談への態度を調査した. その結果, 携帯メールの利用率, 利用頻度が高いことが示された. メール相談に対する意識は個人によって異なり, メール相談に積極的な態度を示した者は2割程度であった. メールの利用状況とメール相談への志向性との強い関係は認められなかったが, メールでの感情表現の強さとの関係があると示唆された. 学生のメール相談の既知率は低く, メール相談の利用が拡大する可能性が示唆された一方, 今後の課題が明らかにされた.
著者
松島 文子 板倉 一枝 横山 弥枝
出版者
鳥取短期大学
雑誌
鳥取短期大学研究紀要 (ISSN:13463365)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.61-72, 2003-06-01
被引用文献数
1

鳥取県内で食されている豆類について, 調理および豆加工品の利用状況, 食事での位置づけ, 伝統的料理の特徴と地域特性などに関するアンケート調査および聞き取り調査を行った. 調査の結果, 豆類ではだいず, あずき, グリンピース, さやいんげん, 豆加工品では木綿豆腐, 油揚げ, おから, 凍り豆腐などが日常食や行事食によく用いられていた. 自家栽培の豆の利用率が高く, 大豆は豆腐・味噌など伝統的な加工利用もみられた. 鳥取県の特色ある伝承料理, 郷土料理として, あずき雑煮, そらまめの粉ふき, そらまめの皮取り, 豆ようかん, こも豆腐, いただきなど地域に特有の調理文化が受け継がれていることが確認された.
著者
松本 典子
出版者
鳥取短期大学
雑誌
鳥取短期大学研究紀要 (ISSN:13463365)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.79-86, 2003-12-01

幼児の運動感覚の発達を効果的に促す手段としての伝承あそびの可能性を探るため, 次の2つの観点で調査した. (1) お手玉, 竹馬, 童歌, 影絵などの伝承あそびと, 力覚, 位置覚, 動き覚, リズム感覚との関連 (2) あそびの手軽さや異年齢の子どもが群れて遊ぶ形態の感覚発達への作用動きはそれぞれの. 感覚要素を必要とするものが多く, あそびの形態は動きのイメージを具体化させ, 目標とさせやすい. このことは, 伝承あそびが運動感覚を発達させる可能性をもち, さらに実践のポイントである "課題を意識して繰り返し動く" ために有効であることを示すものである.
著者
酒井 董美
出版者
鳥取短期大学
雑誌
鳥取短期大学研究紀要 (ISSN:13463365)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.7-16, 2004-12-01

昔話を語っていると, 聞き手が次々ど新しい話を要求してくる. そろそろやめたいど思っても, 聞き手がそれを承知しない. そのようなとき, 語り手が話を中止するため, 同じ語句を反復したり, 意味のない内容を語ったりして, 聞き手に「語り手はもう語ることをやめたいのだな」と, それとなく知らしめる. そのような種類の話型を「形式諏」と称する. 本稿では, そのようなわが国の形式謳について考察したものである.