- 著者
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三宅誠
- 出版者
- 日本保険医学会
- 雑誌
- 日本保険医学会誌 (ISSN:0301262X)
- 巻号頁・発行日
- vol.86, 1988
- 被引用文献数
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1
過去5年間に当社入院給付金の支払いを受け,新たに加入申し込みのあった事例につき,その給付歴が告知されているか否かを選択方法別に調査した。告知がなされている場合は入院日数が正しく告知されたかについても調べた。調査対象550件中33.8%に告知がなされていなかった。特に告知書扱いは65.5%が無告知であった。健康確認の無告知は19.4%と社医に次いで低かった。入院日数の正当告知は40〜50%になされていたが,告知書扱いは26.4%に過ぎなかった。性別では,男性が何れの選択法でも無告知の割合が高かった。年齢別では年齢が進むにつれ無告知率が増加した。退院後年数別,入院日数別,疾病別にも観察した。今回の結果は告知の全貌を表してはいないにしろ,このように告知義務違反が多く存在した事は,公平性の面から支払いには毅然とした対応を要すると共に告知の必要性のアピールが更に必要である。