著者
川村 昌嗣 谷 正人
出版者
日本保険医学会
雑誌
日本保険医学会誌 (ISSN:0301262X)
巻号頁・発行日
vol.97, pp.90-95, 1999-12-17
被引用文献数
2

人間ドッグ受診者のうち75g経口血糖負荷検査を施行された362名において,負荷後の尿糖と血糖の関係を検討した。腎臓における尿糖排泄には閾値が存在しており,理論的には同時測定した尿糖と血糖の関係よりは尿糖測定血糖値と直前の血糖値のうち高値血糖と尿糖との関係がより事実を反映していると考えられ,血糖値は160mg/dL以下で尿糖異常が検出される頻度はきわめて低いと考えられた。耐糖能異常のスクリーニング検査としては空腹時血糖検査よりも随時の尿糖,血糖の検査を行い,異常者に対しては更にHBA1cまたはFRAの測定を加えるより,OGTTを施行する方が望ましいが,保険の審査の場においてはOGTTの施行困難である。また,長時間絶食後の採血により,普段の血糖値よりも極端に低下させている場合も少なくなく,このような場合にはFRAやHBA1cの測定が有用である。

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こんな論文どうですか? 尿糖と血糖値の関係の検討 : 第二報,1999 http://ci.nii.ac.jp/naid/110004697812 人間ドッグ受診者のうち75g

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