著者
横井 政人 穂坂 八郎
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.71-76, 1963-12-31

切花の品質・収量と栽植密度,定植時の苗の大きさとの関係をカラソコエを用いて実験し品質,収量の変動を種々の表現方法で解析,考察した.前報と同じく切花品質を単独切花品質と調和(総合)切花品質(市場品質も含む)とに分けた.本報では調和品質を表わすのに相対生長式(y=bx^α)を用いた.収量決定因子としては被度,土地利用度などをあげた.結果はカランコエの反応が敏感で明らかな傾向を示し低密度区ほど生長,開花(品質)はすぐれたが栽植本数(収量)の点でマイナスになつた.結局切花品質,収量,栽培管理,経済性,植物の生理,生態的性質などよりみて本実験においては定植時に大苗を用い栽植距離を15×15cmとするのが適当と考えられる.

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