著者
石川 格
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.57-64, 1981-03-28

植木産地の形成要因を明らかにする目的で,鈴鹿市鞠鹿野地域の実態を調査し,その形成要因の分析を行なった.本地域は「三重さつき」を主品目にした寡品目専作型の新興産地で,農業地域として安定しており,少数の専業者指導の下に,植木栽培をとり入れた複合経営農家がふえ特産地化した.需要増大期に東名阪道路が開通し,流通網が拡大したことが急速な産地形成の主原因をなしているが,流通機構・出荷態勢などには改善の余地があり,零細兼業農家の経営を安定させる方策を構ずる必要がある.

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