著者
養父 志乃夫 内田 均 萩原 信弘 石川 格
出版者
社団法人 日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.208-214, 1990-01-25 (Released:2011-07-19)
参考文献数
1

ニワゼキショウの群生地の形成手法を確立するため, 種子の発芽と生育習性, および刈取り抵抗性を調べた。その結果, 種子の発芽には光の照射が要求され, 発芽適温が15~20℃ にあった。花期は5~11月で, 葉は常緑に近い性質を持ち, 主に, 4~9月は地下部の養分と地上での生産養分によって, 地上部の栄養と繁殖成長を行い, 9~11月に生産養分を地下部に蓄積した。2週毎刈取りでは枯死し, 群生地形成における最適下刈り頻度は4週毎であった。
著者
石川 格
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.57-64, 1981-03-28

植木産地の形成要因を明らかにする目的で,鈴鹿市鞠鹿野地域の実態を調査し,その形成要因の分析を行なった.本地域は「三重さつき」を主品目にした寡品目専作型の新興産地で,農業地域として安定しており,少数の専業者指導の下に,植木栽培をとり入れた複合経営農家がふえ特産地化した.需要増大期に東名阪道路が開通し,流通網が拡大したことが急速な産地形成の主原因をなしているが,流通機構・出荷態勢などには改善の余地があり,零細兼業農家の経営を安定させる方策を構ずる必要がある.