著者
佐々木 充
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要. II, 人文・社会科学編 (ISSN:13427415)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.157-164, 2001-02-28

筆者は、同じ表題で、すでに六つの論文を公にしているが、「ある詩語の水脈」「北原白秋の場合」「三木露風の場合」「薄田泣董と蒲原有明の場合」「山村暮鳥の場合」「川路柳虹の場合」とそれぞれに副題を付して、区別してある。室生犀星の「したたりやまぬ日のひかり/うつうつまはる水車」(「寂しき春」)という表現に集約的に完成されるところの、水ではなく光を、したたるものとして捉えるという、特異な発想による詩語の出没の跡を追う一連の試みである。今回は萩原朔太郎と室生犀星を対象とする。テキストは『萩原朔太郎全集』(全十五巻 筑摩書房 昭和50年5月25日〜昭和53年4月25日)『定本室生犀星全詩集』(全三巻 冬樹社 昭和53年11月20日)であるが、犀星については『室生犀星全集』(全十二巻 別巻二 新潮社 昭和39年3月25日〜昭和43年1月30日)を併せ見た。

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