著者
岡本 章 有本 文也
出版者
日本貝類学会
雑誌
貝類学雑誌 (ISSN:00423580)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.p194-202, 1986-10
被引用文献数
6

著者らは, ヤマトジミ属貝類の染色体を調査した。ヤマトシジミの染色体数は38, セタシジミは36であった。マシジミは, 54の染色体が3本相同の18組に分けられたことより, 倍数性進化によって成立した3倍体の種であることが示された。3種の染色体数及び核型の比較より, ヤマトシジミの祖先種よりセタシジミの祖先種が分化し, さらにそこからマシジミなど雌雄同体種のグループの祖先種が分化したと思われた。

言及状況

Facebook (1 users, 1 posts)

http://ci.nii.ac.jp/naid/110004764605 岡本 章 , 有本 文也(1986) ヤマトシジミ・セタシジミ・マシジミの染色体 貝類学雑誌 45(3), 194-202 琵琶湖の固有種セタシジミがマシジミに対して別種として存在しているのは、種間交雑が、染色体数の不一致(セタシジミは2倍体であるがマシジミは3倍体)と、繁殖生態の相違(マシジミは「雄性単為生殖」で自家受 ...

Facebook における性別

収集済み URL リスト