著者
小島 望
出版者
日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 = Japanese journal of conservation ecology (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.61-69, 2006-06-25
参考文献数
42
被引用文献数
2

セイヨウオオマルハナバチ排除活動(在来および外来マルハナバチのモニタリング)が2004年5月21-23日に北海道日高地方南部の鵡川町と厚真町で行なわれ、36人、延べ人数90人が参加した。排除活動中に捕獲または目撃された頭数を用いて外来種と在来種の比率を調べた結果、エゾオオマルハナバチに対するセイヨウオオマルハナバチの比率は前年度の約30倍に達した。本排除活動は、(1)セイヨウオオマルハナバチの実質的な抑制効果に加え、(2)研究者と市民の交流の場とすること、(3)次世代の人材育成を意識すること、(4)協賛企業を募ることを目的とした。外来種対策にとって最も重要な点は、ボランティア調査員を含め市民の参加を促し、研究者と協働することによって外来種問題を深く理解することにある。市民と研究者が協働で行なう外来種排除活動は、環境教育的な側面から外来種問題を訴える効果的な普及啓発の方法となり、かつ情報共有のための有力な手段となると考える。

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編集者: Tondenh
2012-05-19 20:37:21 の編集で削除されたか、リンク先が変更された可能性があります。

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