著者
鹿野 清宏 Cincarek Tobias 川波 弘道 西村 竜一 李晃伸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.107, pp.33-38, 2006-10-20
被引用文献数
9

筆者らは生駒市北コミュニティセンターに、音声情報案内システム「たけまるくん」を設置して、2002年11月から4年間運用している。最初の1年半あまり、精力的にシステムの改良を行い、現在では、子供を中心とする多くの市民に利用されている。このシステムは、大語彙連続音声認識プログラムJulius を用いた4万語あまりの大語彙の連続発声認識を中心に構築された本格的な自由発話による音声情報案内システムである。また、入力された音声や雑音はすべて収録され、とくに最初の2年間は書き起こしが終了している。この2年間の書き起こしデータを用いることによるシステムの性能の向上の予備評価についても報告する。このたけまるくんの成果を活かして、今年の3月末に、奈良先端大の近くの近鉄の駅「学研北生駒」に、独立した2つの音声情報案内システム「キタちゃん」と「キタロボ」を設置した。駅は60dBAと、コミュニティセンターに比べて、騒音レベルが10dB程度高く、厳しい音声認識の利用条件である。「キタちゃん」は、たけまるくんと同様にCGエージェントが応答する型で、タッチパネルも併用できる大人向けのシステムである。「キタロボ」は、ロボット型インタフェースで、どちらかというと子供向きのシステムである。この両システムの運用も6ヶ月間になるが、良好に動作している。たけまるくんからこの両システムへのポータビリィティについても述べる。We have been developing and operating "Takemaru-kun" spoken information guidance system in North Community Center in Ikoma city these four years. Takemaru-kun, which is composed of large vocabulary continuous speech recognition program Julius and Q-A database, is now widely used by Ikoma citizens, mainly children. All inputs have been recorded and the first two-year data are annotated. Takemaru-kun system improvement based on two year annotated data is also reported. Takemaru-kun was successfully ported to two spoken information guidance systems in Gakken North Ikoma railway station in the end of this March. These two systems are CG agent type "Kita-chan" , and robot type "Kita-robo". The portability of acoustic models from Takemaru-kun to Kita-robo is also discussed.

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こんな論文どうですか? 音声情報案内システム「たけまるくん」および「キタちゃん」の開発(鹿野 清宏ほか),2006 http://t.co/l6YQTGBsXR
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こんな論文どうですか? 音声情報案内システム「たけまるくん」および「キタちゃん」の開発(特別企画「音声認識デベロッパーズフォーラム」)(鹿野 清宏ほか),2006 http://t.co/iHefprCS

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