- 著者
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天野 昭子
矢野 秀治
- 出版者
- 日本農薬学会
- 雑誌
- 日本農薬学会誌 (ISSN:1348589X)
- 巻号頁・発行日
- vol.31, no.4, pp.425-430, 2006-11-20
- 被引用文献数
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4
3
市販のフェニトロチオン測定キット(高感度タイプ)およびイミダクロプリド測定キットを用い,キュウリ測定時のマトリクス効果について調査した.キュウリの実試料では,薬剤の低濃度添加の場合に回収率が150%を超え,実用的でほない結果となった.キュウリ果実を,外果皮を含む果托,中果皮および種子を含む胎座に分け,各抽出物が測定値に与える影響を見たところ,果托の抽出物が吸光度値を大きく抑制していた.これはフェニトロチオンの測定で特に顕著であった.試料の希釈調製液を限外濾過膜で処理したところ,回収率は大きく改善された.