著者
中井 専人 岩本 勉之
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.53, no.11, pp.863-869, 2006-11-30
被引用文献数
1

2005/2006冬季は,広範囲にわたり多量の降積雪が観測され,顕著な災害をもたらした豪雪年となった.この冬季の積雪分布の特徴について,各地点の冬季最深積雪を23冬季の平均値と標準偏差で規格化し,年々の変動を考慮した解析を行った.規格化した2005/2006冬季最深積雪は,いくつかの地域に集中して多くなる分布を示すとともに,山形・宮城両県以南においては内陸部で多くなる傾向が見られた.雪氷災害の多く発生した地域は,平均値より顕著に多い積雪のあった地域である.2005/2006冬季は,23冬季平均最深積雪の多い地点で最深積雪の正偏差が大きくなる一方,それ以外では顕著な負偏差となる地域が見られた.2005/2006冬季は最深積雪分布の偏りも大きかった.

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こんな論文どうですか? 規格化した冬季最深積雪から見た平成18年豪雪の特徴,2006 http://ci.nii.ac.jp/naid/110004863584

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