- 著者
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下家 由起子
- 出版者
- 山野美容芸術短期大学
- 雑誌
- 山野研究紀要 (ISSN:09196323)
- 巻号頁・発行日
- vol.14, pp.31-37, 2006-03-25
外国人力士の急増で、国技大相撲の危機が叫ばれている昨今だが、彼らはみな大相撲の世界に敢然と取組み、努力してきた男たちである。彼らはいい意味でハングリーで根性が座っている。立派な体に驚くほど、日本古来のマゲが似合ってきている。その意味では彼らによって日本の伝統が国際的に新たに認められ始めたといっても過言ではないだろう。ここに、現代に生きるマゲのひとつとして、力士の世界に見られる、マゲの魅力を再確認するために、マゲが日本から失われた時代と、この美風を残すためにがんばってきた先人の歴史と、力士マゲの今を考察する。