- 著者
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難波 正義
原田 信之
桑原 一良
- 出版者
- 新見公立短期大学
- 雑誌
- 新見公立短期大学紀要 (ISSN:13453599)
- 巻号頁・発行日
- vol.26, pp.173-176, 2005-12-25
本研究は一人でも多くの学生に読書習慣を身につけさせるための方法を考え出すことを目的として行った。そのために、2005年春休みに、看護学科1年生と2年生、地域福祉学科1年生、そして、5月の連休に、幼児教育学科1年生と2年生に、読書感想文を提出してもらい、その結果を分析した。この読書の課題は、正規の授業科目ではないので、提出ほ各自の裁量にまかせた。その結果、提出率は約87%であった。読まれた本を分類すると、ノンフィクションが多く(53%)、次いで、小説(23%)、実用書(17%)、随筆その他など(6%)、となった。もっともよく読まれた本は『五体不満足』であったが、281人中のわずか7人であった。このことは、学生が広範囲にわたって種々の本を読んでいることを示している。また、最近テレビで放映されたドラマを文字化した本や、新聞や雑誌で大きく宣伝されている本がよく読まれている傾向があった。このことは、歴史に耐えた良書が見のがされる危険性を示唆している。また、今回の感想文の分析より、学生に読書習慣を身につけさせるには、学生の目線にあった、あるいは、それより少し高いレベルの本を薦める必要があることが分かった。