- 著者
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桑原 陽子
- 出版者
- 福井大学
- 雑誌
- 福井大学留学生センター紀要 (ISSN:18805876)
- 巻号頁・発行日
- vol.1, pp.15-27, 2006-03-01
本研究では、入門期の日本語学習者を対象に、4ヶ月に渡って単語クイズを実施し、得点の分析を行った。クイズは、主として、絵や英語単語を見てそれに対応する日本語を筆記再生する形式であり、新出単語クイズと既習単語クイズの2種類が並行して行われた。調査の結果、新出単語と既習単語クイズの成績には差がないこと、新出単語クイズの得点変動は学習者間で似た傾向が観察されたのに対し、既習単語クイズの得点変動の傾向はそれぞれの学習者で大きく異なることが示された。結果から、新出単語クイズの難易度が高く、既習単語クイズによる復習の重要性が示唆された。また、新出単語クイズ得点の推移については、単語クイズの難易度や、文法学習項目の難易度と併せた考察を行った。