著者
桑原 陽子
出版者
福井大学
雑誌
福井大学留学生センター紀要 (ISSN:18805876)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.11-19, 2011-03

This article shows the changes to a training syllabus for Japanese language volunteers for foreign residents in Fukui city from 2006 to 2010. The author was in charge of the conduct and evaluation of this course. The syllabus had been close to the training syllabus for "Japanese teachers" in 2006. However, the syllabus was revised because the course was re-envisioned as a guide training course for Japanese language "volunteers", who can participate in various supporting activities. Activities focusing on reflective-learning of languages were increased, instead of lectures on Japanese grammar and Japanese education. Furthermore opportunities for the attendants to have experiences of difficulties of communication with limited language proficiency were arranged in the course. Overall, the purpose of such activities is the study of how to communicate with foreign residents through supporting the learning of Japanese.
著者
膽吹 覚
出版者
福井大学
雑誌
福井大学留学生センター紀要 (ISSN:18805876)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.11-19, 2007-03-01

『いちげんさん』の「僕」と『彗星物語』のボラージュは、その留学目的と卒業後の進路において、前者は<遊牧民的留学生>として、後者は<海亀的留学生>として対照的に描かれている。その背景を探ると、<遊牧民的留学生>には作者ゾペディ自身が投影されていることが考えられ、一方の<海亀的留学生>には日本人作家が描く外国人留学生像のひとつの典型を看取ることができるようである。このように「僕」とボラージュは、対照的なイメージで描かれているにもかかわらず、両者はともに、身近な動物とのコミュニケーションによって、留学にともなって生じたカルチャー・ショックを解消・克服しようとしている姿が描かれていた。そこに、<遊牧民的留学生><海亀的留学生>の区別を超えて、両者の根底に、対人コミュニケーションでは支えきれない苦悩や孤独感を抱えた外国人留学生像を看取ることができるようである。
著者
桑原 陽子
出版者
福井大学
雑誌
福井大学留学生センター紀要 (ISSN:18805876)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.15-27, 2006-03-01

本研究では、入門期の日本語学習者を対象に、4ヶ月に渡って単語クイズを実施し、得点の分析を行った。クイズは、主として、絵や英語単語を見てそれに対応する日本語を筆記再生する形式であり、新出単語クイズと既習単語クイズの2種類が並行して行われた。調査の結果、新出単語と既習単語クイズの成績には差がないこと、新出単語クイズの得点変動は学習者間で似た傾向が観察されたのに対し、既習単語クイズの得点変動の傾向はそれぞれの学習者で大きく異なることが示された。結果から、新出単語クイズの難易度が高く、既習単語クイズによる復習の重要性が示唆された。また、新出単語クイズ得点の推移については、単語クイズの難易度や、文法学習項目の難易度と併せた考察を行った。