著者
平井 利明
出版者
日本応用動物昆虫学会
雑誌
日本応用動物昆虫学会誌 (ISSN:00214914)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.331-335, 2006-11-25
参考文献数
17
被引用文献数
1 5

ニホンアマガエルによる塩ビパイプ製の代替退避場所の利用様式と,その退避場所の設置による本種の生息密度の回復効果を調査した.その結果,ニホンアマガエルはパイプの内径やその設置場所に対して非選択的に代替退避場所を利用すること,および多数の個体がパイプを設置した畦畔に集中して分布することが判明した.パイプを設置していない畦畔にはごく少数の個体が分布しているにすぎなかったことから,畦畔の締め固めによる退避場所の消失が本種の水田産個体群を衰退させている可能性が示唆された.本研究は,カエル類に対する畦畔の締め固めの影響を指摘した初めての報告である.

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塩ビパイプ設置もカエルを定着させるのに効果があるようだ -  塩ビパイプ製退避場所の設置はニホンアマガエルの生息密度を回復させるか? http://t.co/viKwvrX

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