著者
大嶺 裕幸 薮下 剛 田邊 宏太
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SAT, 衛星通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.446, pp.1-6, 2006-12-15

H-II Transfer Vehicle(HTV)は,国際宇宙ステーション(ISS)への物資補給を担う無人・自動ランデブ宇宙機である.HTVはISSの日本実験棟(JEM)と通信を行いながらISSへの接近,係留を行うため,ISS近傍領域においても通信を行う必要がある.このため,ISS構造物によるマルチパスの影響は,通信成立に影響を及ぼす可能性がある.ここでは,ISS構造物によるマルチパスを考慮した放射パターン解析並びに通信解析結果について報告する.約100m規模の複雑なISS構造物を多面体と円筒で構成し,更に,パドルやラディエータ等の駆動部も考慮してISS構造物のモデルを構築した.ISS構造物からの散乱波は,Uniform Geometrical Theory of Diffraction(UTD)法により解析し,HTV軌道に連動したISS構造物による通信レベルの変動を算出した.又,解析の妥当性を検証するために,1/13スケールモデルを基にしたISSの部分模擬構体を用いた放射パターン測定を実施し,この結果,解析結果とほぼ一致する結果が得られている.

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こんな論文どうですか? HTV近傍通信における宇宙ステーション構造物を考慮した通信解析(衛星応用技術及び一般),2006 http://ci.nii.ac.jp/naid/110006162476 H-II Transfer Vehicle(HTV)は,国際宇宙ステーション(IS

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