著者
依田 育士
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.10-16, 2007-01-15
参考文献数
13
被引用文献数
3

ステレオカメラを多地点に配置し,ネットワーク利用を前提として,人を中心とする(人の存在,姿勢,顔,意図したジェスチャなどの)リアルタイム認識技術に関する研究を行っている.実時間実環境でのヒューマンセンシングを提供するために,ステレオカメラを利用することで激しい影の変化などを含む屋内外のいかなる場所でも設置可能にすること,距離情報と画像情報を同時に利用して役立てることに研究の中心をおいている.そのために独立した複数ステレオカメラによる複数対象の認識を前提とし,距離情報から対象領域を着目する手法,対象の記述・認識手法を開発している.その典型的な応用事例として,5年以上にわたり安全・安心を実現するための継続的な実験を行っている踏切監視,駅ホーム端監視のためのヒューマンセンシング事例について述べる.

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