著者
大澤 伸雄
出版者
桜花学園大学
雑誌
桜花学園大学人文学部研究紀要 (ISSN:13495607)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.29-39, 2006-03-31

この小論は,朝鮮日帝時代の宗教統制の一つとして,1937年に東学党系水雲教に対しての官憲の弾圧の一面を明らかにしようと試みたものである。弾圧の結果,水雲教は閉止させられ,そのまま日本の真宗大谷派東本願寺の末寺となるべく,強制転宗を強要されることになった。内外の資料をもってこの周辺の問題の整理を試みた。それによると,内鮮一体化,文化統治策の中にありながら,偽装改宗であるが,何故真宗大谷派であったのかという問いに対する答えの一端が明らかになった。

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