著者
菅原 教修
出版者
特定非営利活動法人日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.555-574, 1980-12-28

歯周疾患の際に生ずる臨床所見と組織所見および臨床所見相互間の関連性を把握するために,歯周疾患評価指標による基準で,歯周疾患患者の前歯部歯肉について検索を試みた。その結果,臨床的炎症所見と組織学的炎症所見の一致率は辺縁部より歯間部で高く,約2/3であった。また,両者の間には明らかな相関関係が認められた。歯周ポケットは男性の歯間部で組織学的炎症所見と相関がみられたが,その他では明らかな相関関係はみられず,むしろ臨床的炎症所見との間に高い相関関係が認められた。歯槽骨の吸収は組織学的炎症所見とも,また臨床的炎症所見ともとくに明らかな相関関係は認められなかった。歯周ポケットと歯槽骨の吸収両者は男女間に差があり,両者とも男性で高度であるとともに,年代間にも差があり,20代と30代の間に有意の差が認められた。

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こんな論文どうですか? 歯周疾患の臨床病理的研究 : とくに臨床所見と組織所見の関連について(菅原 教修),1980 http://t.co/JXxYPmSn9v
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