29 0 0 0 OA コエンザイムQ10

著者
菅野 直之
出版者
特定非営利活動法人 日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.63-67, 2017-06-30 (Released:2017-07-25)
参考文献数
26
著者
日本歯周病学会
出版者
特定非営利活動法人 日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.S1-S6, 2000-03-28 (Released:2010-08-25)
参考文献数
39
被引用文献数
1

抗真菌剤が歯周治療の新しい治療薬として一部で利用され, 朝日新聞, 歯科商業雑誌および一般週刊誌に掲載され臨床の場で一部の歯科医師に混乱を招き, 歯周治療がゆがめられ, 国民の口腔保健をも脅かす事態となっています。日本歯周病学会は国民の口腔保健に寄与すべく, 合理的で効率のよい歯周治療の定着とその質的向上を目指して, 1996年には歯周治療のガイドラインの策定にも関与しました。また一昨年 (1998年) より各地で地元歯科医師会の協力を得て臨床研修会を主催し, 歯周治療の充実, 普及にも努めてまいりました。このような経緯から, 本学会においても今回の事態を憂慮し, 理事会および常任理事会で数回に渡り検討し, 抗真菌剤の歯周治療薬としての利用に関して学会として共通の見解を提出すべきとの結論に至り, 本報告を作成いたしました。本報告が臨床の先生方の歯周治療の正しい理解の一助となり, 効果的な歯周治療が普及して, 歯周治療に対する正しい理解を改めて喚起し, 歯科医師が国民の口腔保健, ひいては全身の保健に寄与できれば幸甚です。
著者
山本 昇 長谷川 紘司 末田 武 木下 四郎
出版者
特定非営利活動法人 日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.258-264, 1975-09-25 (Released:2010-07-16)
参考文献数
13
被引用文献数
4 1

This study was carried out to compare the effects in open interproximal areas on the plaque-removing ability of 1) toothbrushing plus the use of the interdental brush (Denticator Co.), and 2) toothbrushing plus the unwaxed dental floss (Gudebrod Bros. Silk Co.). Ten adults, without prosthetic restorations within or adjacent to the test areas and abnormal arrangement of the teeth, were devided into two groups.The participants performed either interdental cleaning procedure alternately at one week interval. The test teeth were consisting of first molars, lateral incisors and were in contact normally with neighbouring teeth and had open interdental spaces. The bucco-menial surfaces of the test teeth were estimated.The toothbrushing alone by modified Stillman's method removed 58% of interproximal plaque deposited at test areas, however notciable reduction of dental plaque were achieved by additional use of interdental cleaning devices (interdental brush 95%, dental floss 86%). There was no statistically significant difference between two.It has been concluded that it is difficult to clean the interproximal areas only using the toothbrush, and that the use of interdental brusn is effective for the interdental cleaning in open interproximal areas.
著者
小川 智久 小延 裕之 鴨井 久一 太田 泰史 清水 政之 山田 昌彦
出版者
特定非営利活動法人 日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.354-358, 1996-09-28 (Released:2010-08-25)
参考文献数
10

イソジンガーグル ® の含嗽による歯周疾患に対する効果を検索した。成人性歯周炎と診断された初診患者20名を対象とし, 初期治療の一環として1日4回, バス法によるブラッシングとイソジンガーグル ® による含嗽を行う群とブラッシングのみによる群に分け, 初診時, 1週目, 2週目に臨床診査および歯肉縁下プラークのサンプリングを行い, 位相差顕微鏡による微生物の形態学的分類およびその計数を行った。その結果, 臨床パラメータでは実験群においてPlaque Index, Gingival Indexの有意な減少が認められたが, 対照群ではPlaque Indexのみ有意な減少が認められた。細菌叢は, 運動性桿菌の数が実験期間を通じて実験群のほうが対照群に比較して有意な減少が認められたが, それ以外については有意な変化は認められなかった。以上のことから, イソジンガーグル ® による含嗽は臨床症状の改善のみならず, 口腔内の細菌叢を臨床的に健康な状態に保つことから, 日常におけるその有用性が示唆された。
著者
福田 亨 河谷 和弘 渡辺 幸 石川 純
出版者
特定非営利活動法人 日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.17-23, 1972-02-29 (Released:2010-07-16)
参考文献数
15

To induce artificial mouth breathing on experimental animals has extremely been difficult because of its immediate death following nasal sealing treatment, and we could find only an imitating experiment reported by Butcher et al (J. Periodont. 32: 38, 1961). The purpose of this study is to induce absolute mouth breathing in rats and to investigate histopathological changes of their gingival tissues. Thirty six of Wister strain rats were equally divided into control and experimental groups. To induce absolute mouth breathing artificially, the nose of all experimental animals were sutured using thin wire and metallic buttones. After two weeks of experimental period, animals were sacrificed and materials were obtained.Consequently, we could find much more remarkable hyperkeratinization of epithelial layers in the experimental animals than the control. Inf lammatoric changes, however, were found in both groups of animals, but less in control. As the conclusion of this investigation, absolute mouth breathing may induce hyperkeratinization of the epithelial tissues, but does not initiate gingival inflammation following two weeks of experiment.
著者
笠井 俊輔 富田 幸代 深谷 千絵 井原 雄一郎 齋藤 淳 中川 種昭
出版者
特定非営利活動法人 日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.39-48, 2014-04-11 (Released:2015-02-18)
参考文献数
35
被引用文献数
3 3

急性症状を呈している慢性歯周炎患者にシタフロキサシンを経口投与し,その臨床効果と細菌学的効果を検討した。慢性歯周炎患者30 名の急性症状部位を実験群とし,慢性部位を対照群とした。シタフロキサシン投与前と投与後6~8 日に臨床所見の診査と歯肉縁下プラークを採取し,PCR-Invader 法で歯周病原細菌4 菌種の検出を試みた。その結果,シタフロキサシンの投与により,臨床所見の評点評価において,急性部位では動揺度以外のすべての項目で有意に改善した。効果判定では疼痛と排膿の項目で「著効」の判定だった。投与前,急性部位からはTannerella forsythia やTreponema denticola が,慢性部位ではT. forsythia,Porphyromonas gingivalis が多く検出された。投与後P. gingivalis,T. forsythia は有意に減少した。急性部位(A),慢性部位(C) ともに除菌率はP. gingivalis の値(A 群:72.2%,C 群:100%)が最も高かった。ついでT. forsythia , T. denticola の順であった。以上の結果より,シタフロキサシンの経口投与は慢性歯周炎の急性症状に対し高い効果があることが示唆された。 日本歯周病学会会誌(日歯周誌)56(1):39-48,2014
著者
永田 俊彦 石田 浩 若野 洋一 上田 雅俊 今井 久夫 山岡 昭
出版者
特定非営利活動法人 日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.465-471, 1992-06-28 (Released:2010-08-25)
参考文献数
13
被引用文献数
2

本邦における5%硝酸カリウム配合歯磨剤の象牙質知覚過敏に対する臨床効果を調べるために, 74名の被験者を対象に37名を試験群, 37名を対照群として, 擦過刺激試験, 冷気刺激試験, 自覚評価の3種類の診査項目について二重盲検法を行なった。試験群すなわち硝酸カリウム配合歯磨剤使用群では, すべての診査項目において反応や症状の改善または消失が著明に認められた。その診査数値の減少率は使用後4週, 8週, 12週において, すべて対照群よりも有意に高かった。試験群で症状が改善した被験者数は, 2週目で44%, 4週目以降では80%を越え, 症状が消失した被験者は, 8週目で42%, 12週目で56%に達した。また, とくに問題となるような副作用は認められなかった。これらの結果から, 5%硝酸カリウム配合歯磨剤が, 象牙質知覚過敏の症状緩和に適した歯磨剤であることが明らかとなった。