著者
星野 大輔 難波 一輝 北神 正人 伊藤 秀男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.541, pp.29-34, 2007-02-16

近年,家電や機能の多様化が進み,1家電でサービスを成すスタンドアローン型ではユーザに対する操作の負担が大きくなる.そのような観点から,家電連携動作による操作支援によって負担を削減させる研究が進められてきた.しかし,従来の研究では対象とする家電やその機能,および連携動作についての定義が十分ではない.本稿ではこの問題を解決した家電間の親和性・競合性に基づいた連携動作支援手法を提案している.提案法ではユーザ視点での家電連携動作を実現するために,家電を映像,音響,環境(照明,空調)機器に分類し,1家電の機能レベル毎に他の家電との親和・競合関係を考えて,家電連携動作を行う.シミュレーション実験をした結果,具体的なシナリオ例を当てはめて特定のアクションが発生した場合,オントロジーで構築した親和・競合関係に基づく家電連携動作が行えることを確認している.最後に,評価としてステップ数と拡張性と独立性の項目から従来手法と比較を行い,本研究の有効性を示している.

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