著者
木村 好秀 齋藤 益子 菅 睦雄
出版者
日本母性衛生学会
雑誌
母性衛生 (ISSN:03881512)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.66-73, 2007-04

昨今,性意識の変化により若者の性行動か活発化し,10代の望まない妊娠や性感染症が増加している。われわれは,平成13年10月から4ヵ月間に,看護系6大学の学生に主として避妊法・性感染症についてスライドを用いて講義を行い,その際にわれわれが作成した性意識と性行動に関する自記式アンケート調査を行った。325名から回答が得られ,平均年齢は21.3歳,平均初経年齢は11.2歳で,初経に対する意識は嫌だったが44.6%,嬉しかったが21.2%であった。これまでの性教育受講経験は96.3%にみられ,その内容は,小学校3年以上では月経と射精が88.2%,性交と避妊が中学校で55.0%,高校では58.1%で,高校で中絶50.5%,性の倫理20.4%であった。性交経験率は69.2%で,平均初交年齢は17.9歳,季節は夏29.8%,春24.4%であった。初交時の避妊実行率は68.9%で,そのうちの96.8%がコンドーム法であった。ピルの知識があったものは34.1%であったが,今回の講義で91.2%に増加し,講義後のピルの使用意向は52.3%であった。

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こんな論文どうですか? 看護系大学生の性意識・性行動の実態とピルの使用意向に関する調査(木村好秀ほか),2007 http://id.CiNii.jp/aUOoL

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