著者
石田 卓生
出版者
一般社団法人中国研究所
雑誌
中国研究月報 (ISSN:09104348)
巻号頁・発行日
vol.61, no.6, pp.26-34, 2007-06-25

満洲国文学を代表する文学者である大内隆雄の活動は,『満洲評論』同人として主に政治経済方面の翻訳,評論をした満鉄社員時期と文学方面の翻訳にとりくんだ満洲国時期に時期区分することができる。この二つの時期をわける出来事として,左翼思想に関連して検挙されたことが伝えられてきたが,それは史料によって裏付けされたものではなく,具体的な事情は不明であった。本稿は,外務省外交史料館に保管される文書によって,これまで知られてこなかった大内の複数回の検挙歴,検挙後に満鉄を退社し大連を離れた事情や,従来友人とのみ紹介されてきた朱其華との密接な関係などをあきらかにする。

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こんな論文どうですか? 外務省文書があきらかにする大内隆雄伝の一節(石田卓生),2007 http://id.CiNii.jp/afbTL

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