著者
菅 裕
出版者
宮崎大学
雑誌
宮崎大学教育文化学部紀要. 芸術・保健体育・家政・技術 (ISSN:1345403X)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.1-10, 2007-09-30

附属中学校で音楽科教育実習を行う学生とその指導教員に対してインタビュー調査を行い, 教育実習期間中に実習生が発見する課題や指導教員の実習生の評価についての発言内容を分析した。その結果, 音楽科実習生が実習中に抱える課題として「プログラム遂行型授業観の脱却」「統制的集団維持と受容的・親和的集団維持の総合的遂行」「生徒の演奏の診断と指導の手立ての案出」の3つが浮かび上がった。これらの課題は, いずれも音楽科教師が状況との対話の中で発揮する手続き的知識と深く関連していると考えられる。さらにこれらの課題は, 音楽の授業中に生起するさまざまな教師の意思決定場面において, 相互に密接に関連していると推測される。特に音楽的診断力と生徒とのコミュニケーション能力や集団調整能力の統合的発達は, 今後, 音楽科教員養成カリキュラムを再検討していく上で最も重要である。

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こんな論文どうですか? 音楽科教育実習生の課題意識--音楽教師に求められる実践的知識の解明に向けて(菅 裕),2007 https://t.co/0IXOXoPo82 附属中学校で音楽科教育実習を行う学生とその指導教員に対してインタビュー調査を行い…
こんな論文どうですか? 音楽科教育実習生の課題意識 : 音楽教師に求められる実践的知識の解明に向けて(菅 裕),2007 https://t.co/rObueMJuEg

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