著者
岡崎 博和 阿萬 裕久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.159, pp.1-6, 2007-07-17

本稿はソースコードの変更率(保守容易性に関する尺度)とコメントの頻度に着目している.コメント文にはソースコードの理解を助ける働きがあり,コード中へ適切に記述していくことで開発者によるコードの自己レビューが推進される.それによりコード中に含まれるフォールトが検出されやすくなり,ソースコードの品質向上も期待される.これまでの研究では,ソースコードにおけるコメント文の行数と保守容易性との間について統計的に有意な関係が見出されている.本稿ではさらなる解析として,オープンソースソフトウェアEclipseにおけるバージョンアップ4,521件について統計解析を行い,中規模以上のソースコード(LOC≧67)において,コメント文の量が多ければソースコードの変更率は低くなる傾向が確認されている.ただし,その中でもコメント記述の頻度が高い場合においては,逆にソースコードの変更率が高くなる傾向も得られている.

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http://ci.nii.ac.jp/naid/110006381226/ ソースコードにおけるコメントの頻度と保守性の関係解析 かなり興味深い

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