著者
森 博 杉江 晶子
出版者
名古屋文理大学
雑誌
名古屋文理大学紀要 (ISSN:13461982)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.71-78, 2006-03-31

筆者らは,平成11年4月名古屋文理大学情報文化学部発足時から,一貫して「マルチメディア」を中心にした「情報リテラシー」教育に取り組んできたが,近年急速に進歩し,学生達の必須アイテムと化した「カメラ付き携帯電話」に着目し,それをメディアコンテンツ作成時の入力デバイスとして活用した「メディアリテラシー」教育を提案するものである.カメラ付き携帯電話は,手軽な画像入力デバイスであるだけでなく,今後は,パソコンに変わって,テレビ,ラジオなどの受信媒体,ゲームマシン,音楽や映像プレーヤーになる可能性が高いため,それで扱うファイル形式の知識やデータ入出力技術の修得は,デジタルメディア社会における必要不可欠なメディアリテラシーといえる.本稿では,カメラ付き携帯電話で撮影した動画像をとりこんでショートムービーを作成するための具体的な方法と,実際に半期15コマの演習を行う場合のシラバス案を提示した.

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