著者
岩崎 宗治
出版者
人間環境大学
雑誌
こころとことば (ISSN:13472895)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.45-53, 2007-03-31

イギリス・ルネサンスの1590年代、<ソネット連作>流行のなかで書かれたシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』には、ペトラルカ恋愛詩の愛の観念がアイロニカルに扱われている。だが、ここにはまた、家父長制の維持装置としての結婚観も、発生期の「個人主義的情緒愛」と結びついた結婚愛の理念も、共存している。さらに、そうしたエリート文化に対して、カーニヴァル的肉体としての乳母に象徴される民衆的な性愛の観念がある。そうした文化のダイアロジズムのなかで、恋人たちの悲劇的な死は、生と死と再生の循環のなかに回収される。

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こんな論文どうですか? 『ロミオとジュリエット』における文化のダイアロジズム : カーニヴァルとペトラルキズムの混淆(岩崎 宗治),2007 http://t.co/N0pPFz7jHm
こんな論文どうですか? 『ロミオとジュリエット』における文化のダイアロジズム : カーニヴァルとペトラルキズムの混淆(岩崎 宗治),2007 http://id.CiNii.jp/a2UjL

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