著者
黒田 和明 河邊 径太
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.62, no.9, pp.659-668, 2007-09-05
参考文献数
32
被引用文献数
2

ハルスとテイラーによるパルサー観測によりその存在が確認された重力波を直接検出することは,一般相対性理論の検証として重要であるばかりでなく宇宙観測の新しい手段として天文学や宇宙論の発展に貢献する.この重力波の検出を目指し,世界で大型レーザー干渉計が建設され,観測が行われている.干渉計による長期観測データの取得でいち早く世界をリードした日本のTAMA計画,すでに連星中性子星合体現象を15Mpc^<*1>までカバーできる感度ぞ観測中の米国LIGO計画と特徴的な検出器を擁する英独合同のGEO計画,観測に加わる態勢が整った仏伊合同のVirgo計画など,地上のレーザー干渉計検出器が本格的な観測を開始する.これに加えて,重力波の確実な検出を目指してより高感度な干渉計を建設する動きも強まっている.地上の検出器の完成に合わせて,より低い周波数の重力波検出を目指歩宇宙干渉計の計画も進行している.以上について解説する.

言及状況

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こんな論文どうですか? 重力波観測の現状と将来の展望(黒田 和明ほか),2007 https://t.co/b99cWxr6dB ハルスとテイラーによるパルサー観測によりその存在が確認された重力波を直接…
@shi_ku1127 ごめん、中性子星合体にもいろいろ種類あるから、一概には言えないのな。 https://t.co/FjjicUTQLm
@shi_ku1127 ごめん、中性子星合体にもいろいろ種類あるから、一概には言えないのな。 https://t.co/FjjicUTQLm
2 2 https://t.co/IkxEU14dNO https://t.co/r70RTbT6Fw
観測所の間は直線距離で約3000km離れているので,信号の 到来角度をある程度限定することが可能とともに,相関解析により地面振動等の局所的な雑音による誤検出の可能性を下げることができる https://t.co/wAG4SA260S https://t.co/eTOX8vTAGh

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