著者
酒井 亮爾
出版者
愛知学院大学
雑誌
愛知学院大学論叢. 心身科学部紀要 (ISSN:18805655)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.51-60, 2007-03-31

いじめは人権問題であるといわれているが,とくに学校におけるいじめ自殺はあってはならない問題である.最初にいじめが社会的な問題として取り上げられた1986年に起こったS君の「葬式ごっこ」事件であり,次には1994年に多額の現金をゆすられていたKO君の自殺事件であった.こうした事件の後,文部科学省や都府県でいじめ問題の抜本的な解決を目指した取り組みがなされてきた.しかし,2006年には小・中学校で相次いでいじめによる自殺が起った.いじめが社会問題化するたびに種々の対策が叫ばれ提案されてきたが,時間の経過とともにそうした対策が実効性をもたなくなってきた.ここでは2006年に中学校で起った2つのいじめ自殺事例を取り上げ,社会問題化する契機となった小学生のいじめ自殺も考慮にいれて,文部科学省の種々の提言を取り上げていった.

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こんな論文どうですか? 「いじめ自殺」と文科省の対策(酒井 亮爾),2007 https://t.co/8G7K4WAuBs いじめは人権問題であるといわれているが,とくに学校におけるいじめ自殺はあってはならな…
こんな論文どうですか? 「いじめ自殺」と文科省の対策(酒井 亮爾),2007 http://t.co/imnn9YAZ いじめは人権問題であるといわれてい…

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