- 著者
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金城 厚
- 出版者
- 沖縄県立芸術大学
- 雑誌
- 沖縄県立芸術大学紀要 (ISSN:09188924)
- 巻号頁・発行日
- no.15, pp.77-83, 2007
本稿は、筆者が2006年4月から7月までロンドン大学に滞在して行った特別研修の報告である(音楽学部特別研修制度についての申し合わせ第11項の規定による)。研修によって得た多くの知見や情報のうち、特に、エリック・クラーク、ニコラス・クック共編『実証的音楽学:目的、方法、展望』は筆者にとって多くの刺激があり、今後の本学における民族音楽学の教育にも有用であると思われるので、同書の紹介を中心に、欧米の潮流や日本での現状を踏まえつつ、これからの民族音楽学の方法論について考えを述べたい。