著者
津田 ヨランダ・アルファロ
出版者
神戸女学院大学
雑誌
女性学評論 = Women's studies forum (ISSN:09136630)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.93-101, 2007-03-31

日本の出入国や定住についての歴史的経験は、米国、ドイツ、フランス、イタリアなどの他の先進工業諸国と比べて比較的浅い。しかし、この数10年間の日本は、多くのニューカマーとして韓国人、中国人、ブラジル人、フィリピン人、その他を受け入れることとなった。にもかかわらず、かれらに関する法制度や政策には整合性がない。サポートシステムも弱く、日本人の間でかれらの存在について愛憎こもごもの態度が根強く残っている。ニューカマーの中では、おそらく最も早い時期に日本のイミグレーションという扉を開けたのがフィリピン人である。現在、日本には20万人ほどのフィリピン人がおり、その内の9割は女性である。本研究は日本の「国際化」およびその市民社会の変革に寄与したフィリピン人に焦点をあてる。フィールドワーク(インタビューと写真撮影を含む)を通して、かれらの、「1世」としての日本での生活、家族そしてコミュニティーを記録し考察していく。

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