著者
中山 茂
出版者
日本科学史学会
雑誌
科学史研究. 第II期 (ISSN:00227692)
巻号頁・発行日
vol.41, no.223, pp.156-162, 2002-09-25

私はこれまで興味に任せて科学史の中でもいろんな分野に手を出してきたが,自分で評価してみて,自然科学的に見て,もっともはっきりした業績だと思うものは,ともに若い頃初出として『科学史研究』に載せた「消長法の研究」(I)1963.4-6:(66): 68-84, (II)1963.7-9:(67):128-130, (III)1964:(69):8-17と「符天暦の天文学史的位置」1964:(71):120-122の二つである.問題のかなりインターナルな性質上,これらはともに『科学史研究』に載せるべき,あるいは他では載せてくれない,典型的な仕事と思うので,これらを中心として,その後の発展や影響,将来の方向,私の感想(と自慢話)を述べてみよう.以上の二つの論文のうち,前者の方が三回に分割して掲載した大論文であり,寄書に過ぎない後者よりずっと長く,私のかけた時間も比較にならないほど長く,自分ではそれだけ大きな仕事だと評価しているのだが,影響の点から考えて,後者の方を先に取り上げよう.

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こんな論文どうですか? 私の暦算天文学史研究(科学史研究をふりかえって)(中山 茂),2002 http://t.co/8cD2ksQ3

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