著者
近藤 日出男
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会四国支部紀事 (ISSN:0915230X)
巻号頁・発行日
no.29, pp.41-42, 1992-12-25

近年作物改良の基盤となる在来種の見直し調査が行われると聞くが,本報告もその1例である。四国産山地には明治末期瀬戸内海側山地で衰退した焼畑農耕が吉野川,銅山川,仁淀川,四万十川水系の中,上流域で1965年までわずかに残存していた。今回調査した赤かぶはかつて焼畑出作り地において見られた在来種である。其の成立は1877年土佐に天王寺かぶ系の「弘岡かぶ」より古く「大崎かぶ」「田村かぶ」1〕として記載されているが,栽培特性については明らかにされていない。筆者は十数年前に入手し,系統保存をつづけてきたが,今回試作した結果を報告する。

言及状況

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土佐在来の伝統作物のうち、 「潮江菜」「弘岡カブ」「下知ねぎ」の3品目について、これらの伝統作物が江戸時代から栽培されていたかどうかを調査している。江戸時代からの栽培歴史が判明する文献の有無を調べてほしい

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