著者
田崎 三郎
出版者
尾道大学経済情報学部
雑誌
尾道大学経済情報論集 (ISSN:13469991)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.1-26, 2007-06

『情報倫理』教育の必要性が社会的に大きな話題を呼ぶようになってきており、大学でも高校の「情報」教員免許を取得する場合、必修科目となっている。ただ世の中の現状を見てみると、これだけ情報社会が進展しているにも拘わらず、一般人だけでなく、政治家やマスコミですら『情報とは何か』、『情報社会の特徴は』、『デジタルとアナログの違いは』など情報社会の基本的な事柄が依然としてよく分かっていないように見受けられる。そのことが、従来から行われてきている『倫理』教育の不備と相まって、『情報倫理』も単なる教養として知っておけばよく、それほど力を入れて学ぶ必要はないだろうという誤解につながっているようである。本論文は、このような風潮に対して改めて警告を発するために、『情報とは何か』、『情報社会の特徴は』、『デジタルとアナログの違いは』などから説き起こす。そして、これまでの『倫理』教育についての反省と、『情報倫理』と情報セキュリティとの関連を示し、今後『情報倫理』教育において配慮すべき事柄について考察を行っている。尾道大学経済情報学部論文

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