- 著者
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平松 携
- 出版者
- 尾道大学
- 雑誌
- 尾道大学経済情報論集 (ISSN:13469991)
- 巻号頁・発行日
- vol.8, no.1, pp.105-121, 2008-06
歩行による健康づくりの基礎資料を得るため、男性を対象に1988年(44歳)から2007年(63歳)まで20年間の万歩計で測定した結果は、次のようになった。1.20年間の歩行数は、93,553,052歩であった。1年間平均歩行数4,577,652歩で、1年間で最も歩行数が多かった年は5,920,020歩(1992年)であった。最も歩行数が少なかった年は3,434,702歩(1995年)であった。1ヶ月で歩行数の多かった月は、四国遍路をした1992年3月の1,209,190歩になった。1日平均歩行数をみると、1992年の16,175歩、1993年の15,246歩で多かった。また、20年間の1日の平均歩行数は12,993歩であった。季節の歩行数をみると、春期、秋季、冬季、夏季の順に多かった。2.登山の歩行数をみると、2000m以上の登山は、八ヶ岳縦走(2泊3日)が97,615歩で多かった。1000m以上の登山は、石鎚山縦走(2泊3日)が84,941歩で多かった。里山は、六甲山縦走が46,080歩で多かった。3.トレッキングの歩行数をみると、ネパールのエベレスト街道の1日当たりの平均歩行数は14,443歩であった。一方、チベットのエベレスト(チョモランマ)BCの1日当たりの平均歩行数は、ラウンドクルーザでの移動のため、3,810歩に過ぎなかった。このように、20年間で健康づくりの目標である1日に1万歩の歩行数は確保している結果を得た。